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2020.01.13 Monday

芸術監督のショートエッセイ 石神の丘から vol.124

美術館で毎月発行している小さな情報誌
「石神の丘美術館通信ishibi《いしび》」にて連載中の、
芸術監督・斎藤純のショートエッセイをご紹介します。


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石神の丘美術館芸術監督・斎藤純のショートエッセイ
「石神の丘から vol.124」


 

明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いします。

さっそくですが、今月もお正月にも冬にも相応しくないオートバイの話です。

 

冬の間、私たちオートバイ乗りはオートバイを夢想し、オートバイに恋い焦がれます。

オートバイに乗ることができないからこそ、思いがいっそう募るのでしょう。

春になったら会津ツーリングに行こうとか、夏には北海道ツーリングに行こうなどと計画をたくさん立てます(それは計画というよりは願望に近いものですが)。

そんな思いが募りに募った挙げ句、この時期に オートバイを買い換える人も少なくありません。

 

そんなふうに私たちを虜にするオートバイの魅力って、いったい何でしょうか。

 

ひとことで言うと「解放感」だと思います。

公道をクルマと同じ条件で走行しているのに、オートバイはより自由な感覚を、乗り手であるオートバイ乗りに与えます。

この解放感はひとつ間違えると、逆走したり、信号を無視したり、過剰なスピードで走りまわるという暴走族につながります。

私たち大人のオートバイ乗りは、オートバイから得られるこの感覚が「魂の解放」であることを知っています。

 

暴走族のような無軌道な行為は、オートバイが与える解放感に対する誤解の産物と言っていいでしょう。

オートバイによって得られる魂の解放感は、自己の内面に起こる作用なのです。

 

オートバイは雨が降れば濡れますし、夏は(傍で見ている以上に)暑い乗り物です。

私のオートバイは排気量が1100ccもあるのに乗車定員は二人、高速道路の通行料は軽自動車と同額です。

不便だし、実用的でもありません。

 

でも、雨が上がり、雲の切れ間から陽が差し、やがて青空がひろがると、その美しさに涙が溢れてきます。

奥羽山脈や北上高地の山道を走っていると、森林の色や匂いの多様なことに気づかされます。

 

オートバイ乗りはシートに一人またがり、クルマよりも運転が難しいオートバイを操っています。

たいていのオートバイ乗りは、オートバイに乗って何時間も、誰とも言葉を交わすこともなく、孤独です。

その孤独の中でオートバイと対話し、オートバイを通して大地と対話し、ひいては自然と対話します。

それらは結局のところ自己との対話です。

 

つまり、オートバイ乗りはオートバイを通して自分自身を見つめざるを得ません。

その結果、魂が解放されるわけです。

これがオートバイの最大の魅力だと私は思います。


2020.01.13 Monday

美術館通信202号発行

美術館で毎月発行している小さな情報誌
「石神の丘美術館通信ishibi《いしび》」。
2020年1月号(vol.202)を発行いたしました。

この美術館通信は「美術館通信」コーナーからpdf形式でご覧いただけるほか、
美術館内をはじめ、岩手町内の公民館などの施設で配布しています。
また、美術館通路やいわて沼宮内駅には拡大版を掲示しています。


2019.12.22 Sunday

高文連二戸支部合同展

 

この展覧会は終了しました

 

2月1日(土)から9日(日)まで

展示室では

「岩手県高等学校文化連盟二戸支部 美術部合同展」

を開催します。

 

これまで当館では、過去15回にわたり

近隣の高校・岩手県立沼宮内高等学校と共催して

美術部・書道部(過去には写真部も)の合同展を開催してきました。

 

昨年からは、岩手県高等学校文化連盟二戸支部と共催し、

 岩手県立一戸高等学校(一戸町)

 岩手県立伊保内高等学校(九戸村)

 岩手県立軽米高等学校(軽米町)

 岩手県立沼宮内高等学校(岩手町)

 岩手県立福岡高等学校(二戸市)

と、より広い地域の高校美術部の作品を紹介しています。

県北地区でさまざまな表現に挑戦する高校生の作品をぜひご覧ください。

 

 

また、会期最終日には関連イベントとして

●沼宮内高等学校吹奏楽部ミニコンサート 13:00〜

●出品生徒による作品解説会 13:45〜

を行ないます。ぜひご来場ください!

 

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この展覧会は終了しました

 

岩手県高等学校文化連盟二戸支部

美術部合同展


2020年2月1日(土)〜9日(日)
開館時間:9:00〜17:00

休館日:月曜日(2/3)
*観覧無料*

 

主催:岩手県高等学校文化連盟二戸支部/岩手町立石神の丘美術館

 

 


2019.12.13 Friday

芸術監督のショートエッセイ 石神の丘から vol.123

美術館で毎月発行している小さな情報誌
「石神の丘美術館通信ishibi《いしび》」にて連載中の、
芸術監督・斎藤純のショートエッセイをご紹介します。


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石神の丘美術館芸術監督・斎藤純のショートエッセイ
「石神の丘から vol.123」


 

今秋、3年ぶりにオートバイで北海道の道南を巡ってきました。

その写真を見ていて、この連載でオートバイのことをまだ書いていないことに気がつきました。

冬には相応しくない話題ですが、お付き合いください。

 

そもそも私がオートバイに目覚めたのは小学生のころです。

家が洋画専門の映画館でしたので、オートバイに限らず、クルマ、ファッション、音楽などの情報をフランス、イタリア、アメリカの映画から吸収していました。

同年代のまわりの子たちよりも早熟というか明らかに耳年増でした。

 

決定的だったのは1969年、12歳のときのことです。

私が中学生になったこの年、アラン・ドロンとマリアンヌ・フェイスフル(後にミック・ジャガーの恋人となる)がオートバイを乗り回す恋愛映画『あの胸にもう一度』が公開されました(制作年は1968年ですが、盛岡で公開されたのはその1年後でした)。

 

12歳の少年がこの映画に夢中になったというのはかなり問題があると思いますが、それには目をつぶって、オートバイの話に転じましょう。

この年はホンダ・ドリームCB750(通称ナナハン)が発売された、オートバイの世界にとって記念すべき年なのです。

CBナナハンは量販車として世界初の空冷4気筒(それまでは単気筒か2気筒が主流でした)エンジンとディスクブレーキを搭載し、最高速は世界で初めての200キロ超を誇りました。

各国のオートバイ・メーカーがホンダに「追いつけ・追いこせ」と競い合うようになり、CBナナハンのスペックが世界標準となっていきます。

 

国内メーカーから次々と大型オートバイの新型モデルが登場する中(その結果、世界のオートバイ市場を日本のメーカーが席巻します)、免許をまだ取れない年齢の私は、「早く大人になってオートバイに乗りたい」と、なんとも言いようのない焦りを感じながら過ごしたものです。

 

ところが、中学生になった私にはもうひとつ大きな出会いが待っていました。

吉田拓郎、小室等と六文銭、井上陽水らが従来とは異なる新しい音楽をひっさげて続々とデビューしたのです。

フォークブームの到来です。

私の興味はオートバイからギターへとシフトしました。

高校時代も大学時代もバンド活動に明け暮れて、その間、オートバイのことは忘れていました。

 

オートバイ熱が再燃するのは、30歳のころです。

31歳で中型自動二輪免許を取得し、小説家としてのデビューも重なって、オートバイが仕事につながります。

小説を何冊も出しましたし、オートバイ雑誌に書いたツーリング紀行も本にまとまりました(まさに「趣味と実益を兼ねて」ですね)。

さらに、40歳で大型免許(かつての限定解除)を取得し、今に至っています。

 

肝心なオートバイの魅力について書くスペースがなくなってしまいました。

続きはまた改めて。


2019.12.13 Friday

美術館通信201号発行

美術館で毎月発行している小さな情報誌
「石神の丘美術館通信ishibi《いしび》」。
2019年12月号(vol.201)を発行いたしました。

この美術館通信は「美術館通信」コーナーからpdf形式でご覧いただけるほか、
美術館内をはじめ、岩手町内の公民館などの施設で配布しています。
また、美術館通路やいわて沼宮内駅には拡大版を掲示しています。


2019.12.12 Thursday

ウズベキスタンとカザフスタンの子どもたちの絵

 

2020年1月4日(土)から26日(日)まで

美術館ホールでは、

ウズベキスタンとカザフスタンの子どもたちの絵を紹介します。

 

同時期、展示室では岩手町の小中学校・高校絵画コンクール作品展を開催します。

観覧は無料です。ぜひあわせてご覧ください。


2019.11.24 Sunday

1/26まで 絵画コンクール作品展

 

令和元年度 岩手町立石神の丘美術館

岩手町 小中学校・高校
絵画コンクール作品展
 

令和2(2020)年1月4日(土)〜26日(日)
開館時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週月曜日(月曜が祝日の場合翌日)
*観覧無料*

 

この展覧会では、町内の小中学校・高校から応募された作品すべてを展示します。

また、同時期美術館ホールでは

「ホールの小さな展覧会 ウズベキスタンとカザフスタンの子どもたちの絵」を

開催します。ぜひあわせてごらんください。

 


2019.11.08 Friday

芸術監督のショートエッセイ 石神の丘から vol.122

美術館で毎月発行している小さな情報誌
「石神の丘美術館通信ishibi《いしび》」にて連載中の、
芸術監督・斎藤純のショートエッセイをご紹介します。


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石神の丘美術館芸術監督・斎藤純のショートエッセイ
「石神の丘から vol.122」


 

岩手町が「ホッケーの町」として全国的に有名なように、アイルランドもホッケーが盛んな国だと知人から聞きました。

アイルランドといえばラグビーが強くて、ワールドカップ・ジャパンでもベスト8という成績でした。

アイルランドにはホッケーとよく似たハーリングという伝統競技がありますから、それでホッケーも盛んなのかもしれません。

 

私は若いころからアイルランドに興味を持ってきました。

というのも、アイルランドは岩手とよく似ているからです。

 

まず、アイルランドは文学の国です。

オスカー・ワイルド(「幸福の王子」をぜひお読みください)、イェイツ(イェイツ編『ケルト妖精物語』は日本のいわば『遠野物語』です)、スウィフト(『ガリバー旅行記』の作者ですね)、ジョージ・オーウェル、バーナード・ショーなどたくさんの文学者を輩出しています。

イギリス出身と私が思っていた作家のほとんどが実はアイルランド人なのです。

岩手は作家が多いことで有名です。

石川啄木、宮澤賢治、金田一京助、野村胡堂、鈴木彦次郎、森荘已池、常盤新平、三好京三、中津文彦、高橋克彦、久美沙織、大村友貴美…とキリがありません。

 

ジョン・F・ケネディもアイルランド系でした。

20世紀半ばのアメリカ社会で、WASP(ホワイト・アングロサクソン・プロテスタント)以外のものが大統領になるということは天地がひっくり返るような衝撃だったようです(ケネディはカトリック)。

そんなケネディに私は「平民宰相」と呼ばれた原敬を重ねてしまいます。

 

アイルランドは伝説と現実が入り交じっているところなので、今も妖精がそこらをウロついているといいます。

これは『遠野物語』に重なります。

また、アイルランドには古代ヨーロッパの幻の民ケルト人の文化が残っています。

これも蝦夷(さらには縄文)の息吹が濃密な岩手と重なるような気がします。

 

ちょっと脱線すると、アイルランド出身のミュージシャンというとエンヤやチーフタンズ、U2がすぐに思い浮かびます。

ビートルズ・ファンはポール・マッカートニー、ジョン・レノン、リンゴ・スターがアイルランド系であることをご存じでしょう。

ブルースギターが好きな私にとってはロリー・ギャラガーとゲイリー・ムーアが生まれた国として記憶しています。

 

映画ファンならまっさきに名匠ジョン・フォード監督の名を挙げるでしょう。

『スターウォーズ』のリーアム・リーソンも『ジュラシックパーク』のサム・ニールもアイルランド出身です。

 

というわけで、アイルランドはホッケーが盛んだという話題から、連想と空想の羽を広げてみました。


2019.11.08 Friday

美術館通信200号発行

美術館で毎月発行している小さな情報誌
「石神の丘美術館通信ishibi《いしび》」。
2019年11月号(vol.200)を発行いたしました。

この美術館通信は「美術館通信」コーナーからpdf形式でご覧いただけるほか、
美術館内をはじめ、岩手町内の公民館などの施設で配布しています。
また、美術館通路やいわて沼宮内駅には拡大版を掲示しています。


2019.11.03 Sunday

コレクション展 新収蔵品を中心に

 

この展覧会は終了しました

 

石神の丘美術館が収蔵する作品のうち、

新収蔵品を中心に

岩手にゆかりある美術家の作品、

近現代版画作品を紹介します。

 

会期中の12月15日(日)午後1時より、美術館ホールでは、

岩手町の合唱サークル「ラディアナR」の皆さんによる

無料の「クリスマスコンサート」が行われます。

 

サークル名の「ラディアナR」は

当地で早春に咲く可憐な花「アズマイチゲ」の学名にちなんだもの。

どうぞ展覧会とあわせてお楽しみください。

 

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この展覧会は終了しました

 

コレクション展
新収蔵品を中心に

 

会 期:2019年11月30日(土)〜12月22日(日)
午前9時から午後5時(入場は4時30分まで)
休 館 日: 毎週月曜日
入 場 料: 無 料

 

 


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